長野で起業 ローカルで上場を目指す社長のブログ

地方での起業で奮闘中!!その過程を忘れないように記録していきます。

不安連鎖という現象

ベンチャーがうまくいかなくなる理由の1つに、

不安連鎖という現象があります。


お金が無くなる、

メンバーがいなくなる、

チームが諦めてしまう、

創業者が諦めるなど、

 

会社が死んでしまう原因は色々ありますが、

僕は不安連鎖の拡大がすごく大きいと思っています。

 

これはなにかというと、

事実に関係ないところで、 実際の情報を理解していないにも関わらず、

推測と憶測だけでだけスタッフが不安に陥っていく現象です。

 

 

僕はこれまで何社かスタートアップを立ち上げてきて、

必ずこういうケースが起こるフェーズがありました。


そういう時に毎回思うのは、

会社も僕も何も変化してないのに、

スタッフの世界だけが急激に変化を起こしてしまうといことです。


そういう時にメンバーと話し合ってみると

 

会社の財務状況はどうなんですか

事業は大丈夫なんですか

スピード感が足りないんじゃないんですか

営業部が離脱するんじゃないんですか

あの人をクビにするんですか

 

などなど、誰にも話してないことが

勝手に大きく膨らんでいるのです。



そして代表の僕に対して不満が爆発してるのです。

怒りや不信感が一気に増幅しています。

 

そして「会社が変わった」「僕のことを信用できなくなった」と

スタッフが憤慨しています。

 

 

そのときにいつも思うのは、

「変わったのはスタッフだけだよ」ということです。

 

僕も会社も何も変わっていない。

毎回、不思議とそう思うのです。

 

では何故そういうことが起こるのかと言うと、

【誰かが何か言ってた】ということが発端になってるワケです。

 

その【何か】を聞いたスタッフが

勝手にネガティヴに思考を進めていきます。

 

その結果、信用がどんどん大きくなり、

代表や会社に不信感が積もっていくのです。

 

そしてそれがさらに周りを巻き込みはじめるのです。

これが不安連鎖という現象です。

 

その原因になる誰かは、

だいたい活躍できてない人か
組織に自分の居場所が作れない人だったりします。

 

そういう話題を必ず持ち出すメンバーが 、

組織のバランスを崩し、
一気に会社を傾けてしまうのです。


そもそも論として、 ベンチャーっていうのは

何1つ確約された条件がない中で

しぶとく戦っていく組織です。


プロダクトがない、

ユーザーがない、

お金がない、

 

これって当たり前なんですよね。


それでも死ぬ前にPMFすることで

一気に息を吹き返していきます。


それまでは我慢と忍耐しかないのです。

チームが若過ぎると

不安連鎖が起きやすく、

忍耐力に欠けます。



だから余計に気を遣わないといけないということを

今回はすごく考えさせられました。

 

そしてまた拡大した後に出てくる

不安連鎖という現象をうまくコントロールしないといけないです。

 

それでも残って頑張ってるメンバーがいるってことが

すごく幸せなことなんだと思いますが。

 

それには感謝しかないです。

そして、

そういう環境でも自分の成長を見つけて楽しんでいる子の姿を見てると
すごく強い子だなって思います。


そういう子は組織の成長と共に、すごく伸びていきます。

 

苦境は本当に戦える組織を醸造する時間です。
今の組織、今のメンバーこそが本当にPMFを狙えるチームです。

 

ただ会社で起こる全てのことは代表の責任です。
不安が広がる原因はやはり創業者にあり、
そのようなことが起こらないようにすることが大切です。

 

今やるべきことは
もう一度チームをまとめ、

いまの状況を早く抜け出すことです。

 

そして離脱したメンバーが安心して戻ってこれるような環境を早く作りたいです。


僕は離脱したメンバーの出戻り歓迎です。

なぜなら、人は不安に弱いからです。
僕も同じ環境だったら離脱してるかもしれないし、、
これって仕方ないことなんですね。

 

ちなみに経験からして、
出戻りメンバーは活躍することが多いです。

 

 

そのためには過去にこだわらず
また信頼関係を結び直すことです。

 

いまとにかく

残って頑張ってるメンバーの生活を守ることが優先です。

最後に選んでよかったと思ってもらえる時間を

一緒に迎えるように日々精進です。